前半:TVドラマ「半沢直樹」に学ぶ『TVを観ながらTwitterを楽しむ人』の特徴
電通サイエンスジャムが開発した在宅型ニューロリサーチ(脳波を活用した感性把握技術)を活用し、首都圏のモニター家庭2グループに専用の計測装置を配布し、「半沢直樹」最終回において視聴者の脳波にどのような影響が出るかを把握する目的で比較実験を行いました。
番組視聴中の脳波を分析した結果、「テレビのみで『半沢直樹』を視聴したグループ」と比べて「Twitterを使いながら番組を観ているグループ」の方が番組による「満足度」や「ポジティブ度」が高く、反対に「ストレス度」が低いことが明らかとなりました。
TVとTwitterを使いながら番組を楽しむグループは番組中総じて「ポジティブ」であり「満足度」も高いことがわかった
脳波から感情を分刻みで見ると、ほぼ全ての時間帯やシーンでTwitter利用者の「満足度」がテレビ番組のみを視聴するグループと比べて高かったこともわかりました。
「テレビ番組を観ながらTwitterを使うと、より番組が楽しめる」ということは、これまでも指摘されてきましたが、今回、脳波計測によって改めてその傾向が浮き彫りになりました。
テレビとTwitterの楽しみ方のパターンは「スタジアム/劇場型」と「同好会/サークル型」の2通り
Twitterを通じたテレビ番組の楽しみ方ですが、みんなと一緒に同じタイミングで番組を視聴する「スタジアム/劇場型」と、ドラマなど次の展開へ期待や考察、解説など自分の見解を披露したり、同じ番組を観ている人の見方や感想を読んで番組に対する趣味サークルやコミュニティ感を楽しんだりする「同好会/サークル型」の2パターンがあると考えられます。
今回の「半沢直樹」では、Twitter上で「スタジアム/劇場型」と「同好会/サークル型」の2つのパターンでの楽しみ方が同時に発生し、放送開始から最終回にかけて番組に関する会話が大いに盛り上がっていったと考えられます。
Twitter上でテレビCMについても話題になり、商品・サービスに対してもポジティブな態度につながっている
今回、番組出演者を起用したテレビCMがTwitter上でも大いに話題になりました。「半沢直樹」視聴者に対する調査で、テレビCMの商品・サービスへの好意度や関心度を聴取したところ、Twitter利用者は非利用者と比較して、スポンサーのCMやサービスに対してもより好意的であることもわかりました。
テレビCMの話題がTwitter上で大いに盛り上がったことが、Twitter利用者のテレビCMの商品・サービスへのポジティブな態度につながった要因のひとつとして働いたのではないかと考えられます。
Twitterはテレビ番組をより楽しむためのツールとして、すでに多くの人から利用されている
テレビ番組を観ながらTwitterで、番組に関する話題を追いかけたり、同じ番組を観ている人の感想やコメントを見たりすることで、みんなで一緒に番組を楽しむことができ、特に話題のドラマの最終回などは「お祭り」としてみんなで同じ話題で盛り上がる様子が、他のテレビ番組でも観測されました。
このようにテレビ番組に関するツイートを自身で投稿するだけでなく、他の人からの反応やコメントを見ることで話題が広がったり、番組の話題に触れたユーザーが興味を持ったりするなど、Twitterを中心に波及していくと考えられます。
今回の分析を通じて改めてわかったことは、TVとTwitterの相性はとても良く、Twitterはテレビ番組を楽しむプラットフォームでもあるということです。Twitterはテレビ番組に関する情報源として、すでに多くの人から使われています。
これからスポーツやドラマ、音楽祭など様々な「テレビモーメント」が増えていくシーズンを迎えます。テレビとTwitterをうまく組み合わせた連動施策やキャンペーンなどへの期待が、今後より高まっていくのではないでしょうか。
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