#Twitterデータのビジネス活用最前線
第4回以降は別途案内
マーケティングの分野でも、ディープラーニングや人工知能(AI)技術を利用したデータ活用技術の導入により、企業の皆さんは、ビジネスのさらなる成果を出すことができるようになりました。Twitterデータを最新の分析やIT技術と組み合わせられることを、より多くの方に知っていただけるよう、Twitterデータのビジネス活用の最前線をシリーズで紹介していく予定です。第一回では、Twitterデータビジネスの取り組みを紹介します。
Twitterのプラットフォーム上では、膨大な量のツイートがリアルタイムに生まれています。ビジネスや公共支援分野でご利用いただいているデータはTwitterのデータビジネスを担うGnipチームにより、蓄積、加工したAPIは世界中のデータパートナー各社を通してメタデータへのアクセスを可能にしています。日本では、2015年にデータビジネスを本格化し、パートナーシップの支援強化を中心に活動しています。
以下のとおり、Twitterデータエコシステムを展開しています。
図1:Twitterデータエコシステム(*1)
まず、利用者のツイートは会話の集合体としての価値を生みます。利用者のツイートが集積されたTwitterデータは、世界で今何が起こっているかを伝えてくれるだけでなく、人々の会話をオープンに検索できる史上最大規模の会話の集合体です。
次に、テクノロジーイノベーションの要素としての価値があります。Twitterデータには大きく2つの種類があります。1つ目は、メタデータと呼ばれ、ひとつのツイートに紐づく60以上の情報です。エンタープライズ向けメタデータ取得サービス(*2)は、世界中のデータパートナー企業により、システムソリューションや、ビジネスツール開発の中心または一部として活用されます。
2つ目は、分析データと呼ばれ、メタデータを加工して、ビジネスの知見を導き出すために用いられる情報です。データパートナー企業は独自の自然言語解析や数理アルゴリズムなどを開発し、ブランド各社のビジネスの意思決定に有益な情報を提供します。
そして、クライアント企業の収益アップ支援など、具体的なビジネス価値を生みます。世界中で数百社に上るデータパートナー企業が、エンタープライズ企業向けにソリューションを提供しています(図2)。このソリューションは、「何を開発すべきか」、「どのように市場に進出すべきか」、「誰が顧客か」、「顧客は自社ビジネスをどう思っているか」など、ビジネス課題を解決するための情報をクライアント企業へ提供します。顧客は、これまでアクセスできなかった有益な情報をリアルタイムで入手し、最適な意思決定に導くことができます。
図2:Twitterデータの活用領域の例:エンタープライズビュー(*3)
ビックデータへの注目度の高まりとともに、企業におけるTwitterデータのビジネス活用方法も進化を続けています。
「今何が起きているのかを知る」
これはソーシャルリスニングに代表されるTwitterデータの活用方法です。企業は、Twitter上の会話や行動を収集し、業務などに役立つ知見の入手ができるようになり、マーケティング部門を中心としてTwitterデータの活用が本格化します。
「ビジネス課題の解決支援」
このフェーズでは、事業戦略の立案など企業活動全般へ、Twitterデータの活用が活発化されていきます。得られる知見は、KPIなどの指標の設定やモニタリングに活用されます。製品開発やブランド戦略の立案から経営革新の領域まで、多様な意思決定プロセスの高度化に役立ちます。
「研究開発への取り組み支援」
国内企業様のイノベーションへの取り組みが活発化し、ディープラーニングやAIなど高度な技術の活用に注目が集まっています。こうした中、Twitterデータは国内のイノベーションを支える最先端技術の研究や実証実験にも活用されています。
このように、人々の会話をオープンに検索できる史上最大規模の会話の集合体を使って、これまでにはできなかったことが可能になります。国内におけるTwitterデータ活用は、Twitterデータパートナー企業各社とのさらなる連携強化により進めていきます。
Twitterオフィシャルパートナー各社の #Twitterデータのビジネス活用最前線 をお届けします。Twitterオフィシャルパートナー各社は、Twitterデータから効果的にビジネス価値を創出するための分析ソリューションや製品を企業へ提供しています。最新事例やイノベーションへのお取り組み、分析プロジェクトを成功するためのノウハウを中心に紹介する予定です。
担当者の紹介
後藤 和枝(ごとうかずえ)
注釈
(*1) 図1に掲載のエコシステムパートナーは2017年5月1日現在のオフィシャルパートナーデータを参照し主要各社を抜粋し記載しています。
(*2)Gnipは、エンタープライズ向けメタデータ取得サービス以外に、インキュベーションなどの新規事業開発活動の支援として無料メタデータ取得サービスも提供しています。開発者は、無料の範囲で入手できるデータ製品を利用し、ソリューションやツールの開発時のコストの負担を軽減できるメリットがあります。Gnipでは開発されたソリューションやツールなどの製品をリリースされるタイミングで、エンタープライズ向けのメタデータ取得サービスへ切り替えることをお勧めしています。無料メタデータ取得サービスは、データ取得制限の関係上、正しい分析結果を導ける品質では提供していません。
(*3)企業内におけるTwitterデータの活用領域の例を抜粋し表記しています。応用領域は今後さらに増える見通しです。
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