2011年の東日本大震災以降、多くの方が災害時にTwitterで「何が起きているのか」をリアルタイムで確認しています。Twitterはテレビやラジオなどでは把握しきれない「今」起こっている災害状況を知ることのできる場であると同時に、必要な情報を瞬時に伝えることができる重要なコミュニケーションツールとなっています。
今年もTwitterでは9月1日の「防災の日」および8月30日~9月5日の「防災週間」に際し、様々な取り組みを実施いたしました。
今年も東京都防災(@tokyo_bousai)の協力のもと、8月26日から9月26日までの間、以下のハッシュタグを活用してツイートをすると、東京防災の公式キャラクター「防サイくん」の絵文字が反映されます。
防災の日に先立つ8月27日、マスコミ関係者の皆様を対象に、災害・防災に関するTwitterの取り組みや、災害時に有効なTwitterの活用方法を紹介するラウンドテーブル(説明会)を開催しました。
ラウンドテーブルではTwitterブログでも公開している下記の「災害時に効果的な6つのTwitterの活用法」を中心に紹介しました。
1. 災害時に役立つTwitterアカウントをフォローしよう
2. 「リスト」を保存しよう
3. タイムラインの表示設定を「最新ツイート」にしよう
4. ハッシュタグ「 #減災リポート 」をつけて被害状況をツイートしよう
5. 救援要請ツイートを利用しよう6. 何かツイートしよう
このほか、災害時に各自治体などで使用するハッシュタグが異なると、情報が届かない可能性があるため、情報発信の際には「共通ハッシュタグ」を推奨することや、災害時にツイートする際は、「避難指示」と大きく書いたり、地図にまとめて表示するなど、見た人がすぐ行動を起こせるよう、分かりやすく簡潔な情報発信を心掛けることが重要といったことも説明しました。
マスコミ向けラウンドテーブルの同日には、災害対応に携わるNPOを対象にした勉強会も実施しました。ラウンドテーブルと同様に災害発生時にTwitterで効果的に情報を発信していただくための方法を紹介したほか、災害時に有益な情報を多くの利用者に届けるため#AdsForGoodの枠組みで提供している無償広告枠の活用について、実際の運用手順を交えて説明しました。
災害対応NPO勉強会参加者:(Twitterアカウント アルファベット順)
特定非営利活動法人 アドラ・ジャパン(@ADRA_Japan)
特定非営利活動法人 ジャパン・プラットフォーム(JPF)(@japanplatform)
認定NPO法人 難民支援協会(JAR)(@ja4refugees)
特定非営利活動法人 全国災害支援ネットワーク(JVOAD)(@JVOAD1 )
日本赤十字社(@JRCS_PR)
一般社団法人 情報支援レスキュー隊(IT DART)(@it_dart)
一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンター(PBV)(@PB_saigai)
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン(@scjapan)
パネルディスカッション「#やさしい日本語~140文字で伝わる災害情報~」
8月30日、東京スクエアガーデンの1F広場にて、朝日新聞withnewsと共催で、日本語を母国語としない方が日本で災害に遭われた際に困る「日本の常識」や「言葉の壁」を理解し、万が一の時に誰にでも伝わる「やさしい日本語」を考えるパネルディスカッションを実施しました。
パネルディスカッションには、一橋大学国際教育交流センターの庵功雄教授、スウェーデン出身の漫画家オーサ・イェークストロムさん、Twitter Japanから公共政策を担当する服部聡が登壇し、意味が分かりにくい災害発生時の表現や文章の例をあげ、どのようにすれば伝わりやすくなるのかを、朝日新聞編集委員の真鍋弘樹さんの進行で話し合いました。
たとえば「津波を避けるため高台に避難してください」という文は、「避難」や「避ける」という言葉が分かりにくく、「高台」という言葉がどこを指すのかわかりません。
これを「津波(つなみ)、大きい波(なみ)がくる。高い所に逃げろ」とシンプルにする方が、状況が伝わりやすくなります。
庵教授は「やさしい日本語」は、決して外国人に向けた特別な言葉ではなく、日本語話者同士でも有効で、例えば体調の悪い人やお年寄り、子供に対しても、相手が何に困っていてそのためにどうすればいいかを考え、ゆっくりと分かりやすい言葉で話すことが重要と言います。
Twitter Japanでも行政機関や自治体に対し災害時のツイートではできるだけ簡潔で分かりやすい文章での情報発信を行なっていただけるよう依頼するなど、関係者間の連携を進めています。
9月4日には、Twitterアカウントを運用し災害時に必要な気象・被害・交通・避難・支援等に関する情報を配信している行政機関、メディア、非営利団体と「#Twitter災害連絡会議」を開催しました。全参加組織のフォロワー数を合計すると965万7千人(2019年9月11日現在)にも達することから、協力し合うことで真に価値ある減災インフラになりうるという共通の認識を確認した上で連絡会議は始まりました。参加者間で、リアルタイムで開かれたプラットフォームであるTwitterの災害時に果たす役割の重要性について再確認するとともに、より有効な利用方法についても意見交換を行いました。Twitterライフライン(@TwitterLifeline)が防災の日に先立って行ったTwitter投票の結果も参考にしながら、それぞれのアカウントが災害時に期待されている役割や、効果的かつ効率的な情報発信のあり方について議論しました。また、情報収集を目的とした利用者目線でのツイートの必要性、#(ハッシュタグ)を統一することで効率的な情報発信となり得るか、またTwitterがパートナーとして協力しているウェザーニューズ社(@wni_jp)「#減災リポート」の有用性やさらなる利用拡大についてなど、それぞれの立場や経験から闊達な議論が繰り広げられました。
会議中に出た発言内容の一部は以下の通り:
このような議論を通して、会議参加者は効果的な情報拡散には様々なアカウントによる縦横の連携が重要だという点で一致するとともに、今回確認した課題への取り組みに向けた参加者間の連携を促進するためにも、今後定期的に#Twitter災害連絡会議を実施していくことで合意しました。
「#Twitter災害連絡会議」参加者:(Twitterアカウント アルファベット順)
内閣府防災(@CAO_BOUSAI)
気象庁(@JMA_kishou)
日本赤十字社(@JRCS_PR)
首相官邸(災害・危機管理情報)(@Kantei_Saigai)
国土交通省(@MLIT_JAPAN)
警視庁警備部災害対策課(@MPD_bousai)
NHK生活・防災(@nhk_seikatsu)
東京都防災(@tokyo_bousai)
東京消防庁(@Tokyo_Fire_D)
TokyoFM80.0&86.6(@tokyofm)
Yahoo!ニュース(@YahooNewsTopics) & Yahoo!天気・災害(@Yahoo_weather)
ウェザーニュース(@wni_jp)
Twitterでは今後も、もしもの際に利用者の皆様に安心して使用していただけるよう、
様々な取り組みを行ってまいります。
誰か・・・Cookieって言いましたか?
XとそのパートナーはCookieを使用して、より高品質で安全かつ
迅速なサービスを提供しており、また、Cookieの使用は私たちのビジネスを支えています。Cookieの中には、Xのサービスをご利用いただくため、
サービス改善のため、そしてサービスが適切に動作することを確実にするために必要となるものがあります。ユーザーが選択できるオプションの詳細については
あなたの選択肢の詳細を見る。