Periscopeを使った新しいブランディング

投稿者
水曜日, 2015年7月22日水曜日

おかげさまで、多くの方々がPeriscope (@periscopeco) のライブ放送を楽しんでいます。ありがとうございます。おさらいですが、Periscopeは2015年3月にTwitter Japan Blogで紹介されたライブ放送とその共有が簡単にできる新しいアプリケーション。

ボタンひとつで簡単にライブ放送を始めることができ、世界中に向けて公開することも、お友達だけに送ることも自由に選ぶことができます。ライブ放送中、視聴者は放送主にコメントを送ったり、スクリーンをタップすることでハートのスタンプを散らしてサポートすることもできます。そして、様々なブランドによるPeriscopeの利用も始まっています。ブランドが製品発表会やファッションショーなどのライブ放送を通じて、積極的に消費者一人ひとりと個人的な関係を築き、新しい体験を提供しています。

ブランドがどのようにPeriscopeを使っているのか、6つのポイントといくつかの事例をご紹介します。

Periscopeを活用する6つのポイント

1. 魅力的なコンテンツを作成する

視聴者は見たことがない映像や風景を見るためにPeriscopeを使います。視聴者の好奇心や期待を満足させることが次の視聴に繋がり、ブランディングにも貢献することになります。コンテンツをつくる際にはこの点に注目されてはいかがでしょう。

2. 事前告知を行う

プロモツイートを利用してPeriscopeのライブ放送の告知を確実に視聴者に届けましょう。視聴者の期待値を高めたり、幅広いユーザー層にリーチすることができます。ライブ放送が始まったタイミングで、Twitterにライブ放送のリンクを共有することを忘れないようにしましょう。

3. 本物志向を意識する

Periscopeのライブ放送前にリハーサルを行ったり、台本進行を意識する必要はありません。視聴者は演出された作品ではなく、リアルタイムで行われている本物のできごとに興味を持っています。

4. 双方向性を最大限に活かす

Periscopeは一方的にライブ放送を行うだけのものではなく、双方向のコミュニケーション機能を持っています。放送主はライブ放送中に視聴者からコメントで質問を受け付け、それに回答するという質疑応答を行うことで放送自体を活性化させましょう。放送主と視聴者がライブ放送をともに作っているという意識が大切です。

5. コンテンツを最大限活用する

Periscopeのライブ放送は録画として24時間だけ保存されます。録画の再生を増やすことで幅広いユーザー層にリーチできるほか、録画を見逃した視聴者には次回のライブ放送に対する期待感を高めることができます。録画した動画を保存できるので、それを改めてプロモビデオとして設定することも可能です。

6. 分析した上で最適化を図る

視聴者数、平均視聴時間や再生数などの指標を分析しましょう。例えば、ライブ放送への視聴者数が少なかった場合、次回は事前告知を効果的に行うなどの対策を考えましょう。また、平均視聴時間が短い場合、質疑応答や大喜利など、参加するほど楽しくなるような双方向性のあるコンテンツを用意しましょう。

上記ポイントを活かした事例集

事例1:製品発表会

アドビ @adobe は製品担当者たちがユーザーに新製品について大きな関心を持ってもらうよう、製品発表会の約1ヶ月前から毎日、Periscopeを使って機能を限定的に紹介しました。その期間、狙い通りにユーザーの新製品に対する事前期待を高めることに成功。そして6月17日に同社は、クリエイター向けソフトとサービスのCreative Cloud 2015を発表(英語)、その際にもPeriscopeを使って@CreativeCloud 上に毎時間ライブ放送を24時間共有し続けました。製品発表会をひとつのコンテンツとして捉え、それをライブ放送で臨場感溢れる体験として視聴者に与えることができたようです。

Periscopeを使った新しいブランディング

出所:@Adobe


事例2:特別なキャンペーン

タコベル @tacobell は今年4月、「退屈な朝食から逃れられる日」というキャンペーンを展開。同社はこのキャンペーンで普段の朝食は平凡で代わり映えしないため、改善が必要であることを訴求するために、店内でニュース中継を模倣したライブ放送を行いました。また、ちょうどラテン文化のお祭りのシンコ・デ・マヨと時期が重なり、外出する消費者も多いことから、タコベルへ来るだけで無料のビスケットを配布するなど、リアルタイムな瞬間をうまく活用したキャンペーンとなりました。

Periscopeを使った新しいブランディング出所:@tacobell

事例3:リアルタイムのハウツー講座

サンフランシスコ発のコスメブランドのBenefit @BenefitBeauty はPerisocopeを使ってメイク講座を紹介。同社は著名なメイクアップアーティストを起用し、リアルタイムでメイクのコツやテクニックをユーザーに伝授しました。それだけでなく、ハウツー講座の間にユーザーが直接メイクアップアーティストに質問を投げかけ、それに対する回答を得るといった双方向のコミュニケーションをライブ放送で実現することができました。

Periscopeを使った新しいブランディング

出所: @BenefitBeauty

Periscopeについての詳細はこちら(英語)をご覧ください。