Twitterの日本人エンジニア

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金曜日, 2012年8月24日金曜日

Twitterの裏側にいる日本人エンジニアシリーズ。今回は、Twitterにとっての日本人エンジニア第1号である丹羽善将 (@niw)をご紹介します。

Twitterの日本人エンジニア

Q:Twitterでどんな仕事をしているの?
A:日本の携帯向けTwitterの開発です。キャリアや世代、シリーズを問わずに快適に使えるサービスの提供を目指しています。

Q:どうしてTwitterに入ったの?
A:日本の携帯向けのサービスをつくるために、コントラクターとしてTwitterの仕事をしていました。Twitterがまだとても小さな会社だったころです。2010年3月に、社員としてサンフランシスコの本社に勤務するようになりました。

Q:学生時代から今のような仕事がしたいと思っていたの?
A:学生の時の専攻はメディアアートです。グラフィックデザインとか、フォントとか、映像をつくってみたり。「キレイなものをつくる」という感覚は今の仕事につながっています。

Q:Twitterってどんな会社だと思う?
A:これまで会社という組織で働いた経験はなかったので、組織で働くということについてちょっと心配がありました。入ってみて良いと思ったのは、みんなが正直でオープンであるところです。社員全員で集まるTea Timeがわかりやすい例だと思います。このTea Timeでは、会社の方針でもサービスについてでも、会社について疑問に思っていることを誰でもが何でも質問することができ、CEOや各部署のリーダーが答えてくれます。会社というところは政治的なものがあるだろうとちょっと不安だったので、このオープンさがとても支えになりました。

Q:エンジニアチームはどう?
A:国籍も文化も言語も経験も異なるいろいろな人達と働くことができるのは、とてもおもしろい経験です。そして、その異なる背景の人達と一緒に仕事をしていると「みんなと技術でつながっている」という気持ちになります。

各分野でちょっと名が知れているエンジニアも多いので、プライベートで使ってみようと思ったライブラリーの作者が同僚だったりすることもよくあります。おもしろいことをしている同僚が多いというのは楽しいです。

Q:Twitterに入っていちばん嬉しかったことは?
A:2010年にサンフランシスコから日本に戻ってきていた時、新幹線の中で40代くらいの女性が座っていました。新幹線の中の電光掲示板のニュースのヘッドラインを見ていた彼女たちが、野球のスコアの動きなど、掲示板には表示されないリアルタイムの情報を得るためにTwitterを使っていました。あの瞬間はとても嬉しかったです。

Q:Twitterにいて、チャレンジだと感じることは?
A:ユーザーの数がすごい勢いで増えているので、エンジニアチームはその速度より一歩先に進んで成長を支えなくてはなりません。ついこの前まで大丈夫だったものが、今日は使えないということも頻繁に起こります。いろいろなことを成長よりも速いスピードで進めなければならないことは、なかなかのチャレンジです。まだまだいろいろな国のユーザーさんに使っていただきたいので、頑張らないとなりませんね。