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Twitter APIによる学術研究の未来

水曜日, 2021年1月27日水曜日

2020年7月に私たちが次世代のTwitter APIを発表した際に、目標達成に役立つカスタマイズされたソリューションによって学術研究コミュニティの成功のために投資することも併せて発表しました。本日、新しいTwitter APIの学術研究プロダクトトラックを発表できることを嬉しく思います。

 

提供開始の理由とこれまでの経緯

2006年にTwitter APIが初めて発表されて以来、学術研究者はオープンな会話からのデータをさまざまな研究に利用してきました。そのトピックは、国が支援する活動によるオープンな会話の妨害(英語)、洪水と気候変動(英語)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する態度と認識(英語)、オンラインで健全な会話を促進する活動(英語)など、Twitter上の会話のように多岐にわたります。現在、学術研究者はTwitter API利用者の最大グループの一つです。

Twitterの開発者プラットフォームは、研究者が必要なデータにアクセスする際に、必ずしも使いやすいものだったわけではなく、研究者の多くは正しい情報を得るために自身の見識に頼らざるを得ませんでした。そのような状況下においても、学術研究者は世界をより良い場所にするための発見やイノベーションのために、10年以上にわたってTwitterデータを利用してきました。

この2年間、Twitterは学術研究専用Webページ(英語)を立ち上げや、Twitterデータを利用した研究の評価や再現性を高めるためにTwitter開発者ポリシーを更新(英語)するなど、研究者向けに利便性向上のために試行錯誤してきました。

Twitterのこれまでの取り組みでは、学術研究者がTwitterデータを使うことで専門分野を発展させたり、危機発生時の緊急の質問に回答し、さらにTwitterの改善の示唆も実現できるような支援を続けてきました。たとえば、2020年4月にはCOVID-19ストリームエンドポイント(英語)を発表しました。このエンドポイントは、世界中の会話データを研究者向けに公共の利益を優先して研究者専用に設計され、初めての無償提供されました。世界中の研究者は、このエンドポイントを引き続き数多くのプロジェクトに利用し続けていきます。

Twitterは、研究者がオープンな会話を調査する際のニーズ、制約、課題について理解を深めるために、広範な独自調査を実施しました。2020年10月、学術研究プロダクトトラックをプライベートベータプログラムでテストし、具体的なフィードバックを得ました。これにより、本日、無償の学術研究プロダクトトラックの発表が実現できました。

「学術研究プロダクトトラックは、Twitterとソーシャルメディア全般の利用状況を理解するための機会を研究者に提供します。これは、Twitterが科学コミュニティをサポートする重要な一歩です。」- ニューヨーク大学、准教授、サラ・シュガーズ(Sarah Shugars)氏

「Twitterによる学術研究向けの機能強化には、Twitter APIの利用時に研究者が直面する多くのボトルネックを解消できる可能性があります。これにより、研究者は発見したトレンドの影響と原因をより良く評価できます。」- 

ノースウェスタン大学、教授、デビッド・レイザー(David Lazer)氏

 

本日の発表内容

新しい学術研究プロダクトトラックにより、許可された研究者は過去にリリースされたすべてのバージョン2のエンドポイント(英語)へのアクセスと、以下のことが可能になります。

  • フルアーカイブサーチエンドポイントを介したオープンな会話のすべての履歴への無償アクセス。この機能の利用は、これまで有償のPremium APIまたはEnterprise APIのカスタマーに限定されていました。
  • Twitter開発者プラットフォームへのより高レベルの無償アクセス。これには、月次のツイートボリュームの大幅なキャパシティ1,000万件(Standard APIで現在利用できる量の20倍)が含まれます。
  • すべてのバージョン2エンドポイントを対象とした、よりきめ細やかななフィルタリング機能。データ収集の対象を研究テーマに限定し、データクリーニング要件を最小限に抑えます。
  • 研究の成功を最大化する、新しい技術的および方法論的ガイド(英語)。

学術研究プロダクトトラックの提供開始は出発点に過ぎません。この初期ソリューションの目的は、プラットフォームで研究を実施する際に直面する、要求がもっとも多かった(英語)最大の課題への対応でした。世界、Twitter、そして未来に対して良い影響を与えるより多くの研究が可能になることを大変嬉しく思います。

提供される内容の詳細については、Twitterコミュニティフォーラムでお知らせします。

 

開始方法

このトラックを利用するには、新規、既存のどちらの開発者も学術研究申請を通じてアクセスを申請する必要があります。

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改善された開発者ポータルエクスペリエンスにより、ニーズに最適なプロダクトトラックを見つけることができます。

 

この追加の申請手順を義務付けたのは、Twitterおよび開発者プラットフォームを利用する人々のセキュリティとプライバシーを保護するためです。各申請は、学術研究プロダクトトラックへのアクセス申請対象ユースケースが、開発者ポリシーに準拠しているか人の目検によるレビュープロセスを通じて判断されます。申請者は次の3つの要件を満たす必要があります。

  1. 学術機関または大学院修士課程、博士号取得候補者、ポスドク、教員、または研究専任従業員であること。
  2. 明確に定義された研究目標を持ち、Twitterデータを研究において利用、分析、共有する具体的な計画があること。申請の詳細については、こちらをご覧ください(英語)。
  3. このプロダクトトラックを非商用目的に使用すること。非商用利用の詳細については、こちらをご覧ください(英語)。

これらの要件が、Twitterデータを利用して学術研究を行う全員を代表するものでないことは理解しています(たとえば、研究者には学部生、独立研究者、非営利団体も考えられます)。私たちの将来的な目標は、オープンなTwitterデータ研究の全ユースケース範囲に対応することです。それまでは、誰もがStandard APIのプロダクトトラックのバージョン2エンドポイントからのスタートを申請できます。

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学術研究トラック向けの新規申請では、研究者の学術プロファイルと研究プロジェクトの詳細について具体的な質問をします。申請の詳細については、こちらをご覧ください。

 

Twitter API バージョン2の今後の予定

本日の発表は、ほぼあらゆる分野の研究目標を進展できる、Twitterデータへの前例のないアクセスによって、このコミュニティをサポートする計画の始まりです。本日の発表が、かならずしもコミュニティのすべてのニーズに対応するものではないことを認識していますが、ここが出発点であり、今後もTwitterは学術研究者への支援を継続していきたいと考えています。Twitterは、皆さんの声に耳を傾け、学び続けていきます。そして、これからも皆さんのニーズに応えられるよう、改善に向けたフィードバックも歓迎します。

この15年間に見てきたように、Twitterデータを利用して調査できる研究トピックは広範であり、将来の可能性は無限です。Twitterと同様に、皆さんもこの新しいプロダクトトラックが研究にもたらす可能性にご期待ください。

これからの数か月間に、専門のビジネスプロダクトトラックをはじめ、学術研究、スタンダード、ビジネスプロダクトトラック内の追加のアクセスレベル(英語)を発表する予定です。より柔軟なアクセス条件、プロダクトトラック内のユニークなユースケースを備える追加プロジェクトのサポート、研究者と開発者がプロジェクトの開始、成長、拡張をすべて同一API内で行えるようにするためのその他の改善についても検討しています。予定されているリリースをフォローするには、製品ロードマップ(英語)をご覧ください。

最終的には、1.1バージョンのStandard、Premium、そしてEnterpriseのAPIは、すべて新しいAPIに替わります、実現にはまだ多くの開発が残されています。今回の発表をアーリーアクセス版(英語)と呼んでいるのもそのためです。アーリーアクセスは、研究者の方々へ、新しいバージョン2エンドポイントの利用を早々に開始する機会をご提供します。新しいTwitter APIの展開計画の詳細については、こちらをご覧ください。  

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